ボツリヌス療法外来

痙縮とは?

脳卒中などの神経系の病気の後、動かしにくい手足のつっぱり(痙縮)を認めることがあります。これにより、肘の曲がりが強いため着替えがしにくい、指の握りこみのため手が洗いにくい、歩く際に踵が着きにくいなど生活動作にさまざまな影響を及ぼします。
 

 

痙縮の治療法は?

痙縮に対する保存的な治療として、リハビリテーションや筋弛緩薬などの内服薬がありますが、顕著な改善を図ることは難しいのが現状です。2010年10月から日本では痙縮に対するボツリヌス療法が医療保険の適応となりました。これは突っ張りがある筋肉に直接注射し、筋肉を柔らかくすることで、それまで出来にくかった動作の改善を図るものです。

 

ボツリヌス療法はどのように行うか?

ボツリヌス療法を行う前に、まず患者さんの麻痺の重症度、関節可動域の範囲、痙縮の程度などを診察させて頂きます。さらに、ボツリヌス療法により具体的に生活動作の何を改善したいのかを確認し、実際にボツリヌス療法によりご希望に添えるかどうかを検討します。

施注後は、薬剤の効果をさらに高めるために、関節の曲げ伸ばしや起立歩行訓練などのリハビリテーションの併用が有効とされています。一般的に注射後はすぐに効果が出るイメージを抱くかもしれませんが、効果の発現は数日後に出現すると言われています。患者さん自身の自覚的な改善に加え、介護者の方にも介護がしやくなったとの回答を得ることが多いです。
 

 

ボツリヌス療法の注意点

ボツリヌス療法は麻痺を改善するものではないこと、治療による効果の持続は一定期間であること、薬剤は高価であることなどがあります。

 

痙縮でお困りの方は当院外来までご相談下さい。

 

画像出典元:痙縮情報ガイドhttp://keishuku.jp/chiryou/